2007.01.06(Sat)
正月休みは、群馬の実家へと1泊2日の帰省をしました。
久しぶり(3年ぶり?)に高校時代の友人と会って、お茶をして、お互い「今、なにやってるの?」と近況報告をしあうわけですから、4月創刊の「ナチュラルスタイル」の話に自然となっていきました。
「スロー&オーガニックなライフスタイルを提案する雑誌をつくりたいんだよね」と彼に話すと、「じつはさ、今、オレ、実家の農家の手伝いで畑仕事を週に2回くらいやってるんだ。オーガニックも大切だと思うけど、後継者問題、農協の問題、そして百姓をやってビジネスとして成り立つ仕組みづくり、そして農地の借地や売買・相続の問題…はっきり言って、今のままじゃ地方の農家は、あと10年はもたないよ。ほんと、奇麗ごとじゃなくて、今、地方で歳をとって農家やっている人たちは、オーガニックなんて方向に頭が回るほどの考えや余裕なんて全然ないのが現実。毎日を、少ない収入で何とかやりくりしているのが精一杯なんだから。本当に、そういったライフスタイルを根づかせたいと思っているのなら、きちんとビジネスとして、彼らが生活できるような仕組みを作り出さなきゃどうにもならないよ」と。
痛い言葉でした。
何だかんだ言いながらも、私は都会にいて、結局は現場の本当の深刻さを感じないまま、雑誌作りをしていたのでした。
もちろん、こういった社会的な歪は何も農業だけではなく、私が知らないだけで、あらゆる産業の中の「弱者」にシワ寄せがいっているのだと思います。
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>EntryTime at 2007/01/06 23:41<