2008.08.30(Sat)

ことしの夏に編集とアドバイザーを担当した二冊が続けて重版に。

コンフィーが発売4日目で重版
生まれ変わりの村①は三刷に。

ありがたいことです。
アドバイザーを担当したナチュラルな服のファッション誌
「コンフィー」が発売4日目で重版が決まりました。

雑誌不況といわれる中、
最近では画期的な売れ行きです。

お盆進行で超タイトなスケジュールの中、
編集部の方々の頑張りの賜物だと思います。
私も関わったものとして、とってもうれしいです。

そして、編集を担当した森田健さんの単行本
「生まれ変わりの村①」の三刷も決定しました。
約二カ月で三刷を達成して、まだまだ売れ行きも
まったく衰えていないということです。

「コンフィー」は、ゆったり自然なナチュラル系ファッション雑誌。
「生まれ変わりの村」は、中国奥地にある前世記憶者の取材本。
まったく方向性は違うのですが、どちらの本も読むと
とても気もちよく、心温かくなれるところに
共通性があるかもしれません。

もし本屋で見かけることがあったら
ぜひ、一度手にとってみてくださいね。

→「コンフィーvol.2」についてはこちらへ

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.29(Fri)

盆踊りで町内会から配られるアイスが、子どもにとってのお楽しみ。

ことし最後の盆踊り②
そろそろ夏の終わりを告げる
学校が始まる前の最後のイベント

そういえば盆踊りといえば
小学生のころ私の田舎でも遊びに行ったけれど
一度も踊ったことはありませんでした。

どちらかというと
屋台で何かを買って食べたり
友だちと久しぶりに会って遊んだり
特別何かをするわけでもなく
ただワイワイ楽しんでいるだけでした。

そう思って会場を見渡してみると
今の世代も踊っている子どもより、
友だち同士で遊んでいる子のほうが多い。

祭りというのは、参加して楽しむというより
その場の空気感を体と心で感じて
何となく高揚感を共有するものなのかも…。


お寺の境内に建てられたやぐら。

そして、子どもの目当てはアイス。

盆踊りの前半が終わって後半開始までの
休憩時間に無料で配られるアイスが
盆踊り最大のお楽しみなのです。

みんな一本ずつアイスをもらって満足したら
後半は踊らず、屋台見物へ。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.28(Thu)

東急多摩川線沼部駅近くの密蔵院の境内で。

近所の子どもたちがごった返し
ゆく夏を惜しむ最後の夏まつり

ここのところの雨続きで
月曜火曜日と二日間、中止になった
密蔵院の盆踊りが水曜の夜一日だけ
何とかギリギリで行なわれました。

「きょう盆踊りあるかな?」と
昼過ぎから空模様を気にしていた長女とともに
早めに夜ご飯をすませて、家族そろって出かけました。

七時から始まっていた盆踊りは
すでにたくさんの人でおおにぎわい。

…といっても盆踊りの輪ではなく
近くの屋台まわりの人だかりですが（笑）。


六郷用水沿いの道が車両通行止めになって、屋台が並んだ。

東京音頭、炭坑節、ちゃんちきおけさなど
おなじみの曲に混ざって、休憩時間には
「崖の上のポニョ」の盆踊りが…!!

子どもたち向けの盆踊りで
ポニョの曲がかかると同時に
たくさんの子どもたちがやぐらの周りに駆け寄り、
大人の手本に合わせて踊りだしました。

この振り付けは今回のオリジナルなのか
それとも全国共通の振りがすでにあるのか。

ポニョ人気は相当なものですね。

びっくりです。


クルクルクル…っと、器用にふんわり綿菓子。職人の技。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.27(Wed)

交通タイムス社発行のナチュラルファッション雑誌のコンフィー。980円

アドバイザーを依頼された雑誌
「コンフィー」が発行されました。

雑誌「ナチュラルスタイル」の販売をお願いしていた
私が大学卒業後10年間勤めた出版会社・交通タイムス社から
アドバイザー的な役割を引き受けた
ファッション雑誌「コンフィー」が発売になりました。

スロー＆オーガニックな暮らしを提案するナチュラルスタイルより、
もっと間口の広い、ナチュラルな服のファッション雑誌です。

軽い感じで、あたたかく、ここちいい
ふだんの暮らしが気もちよくなる
ナチュラルな服と小物を紹介しています。

オーガニックやエコとは違うけれど
生活がやさしくなれる、そんな本です。


シンプルな色使いやデザインで、やわらかな雰囲気のページ。

→「コンフィーvol.2」については、こちらへ

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.26(Tue)

夏休みも終わり間近になって、長女はハリーポッターにはまり中。

カラマーゾフの兄弟がマンガで読める？
それっていったい…。

最近になって、ずい分前にブックオフで買っていた
「ハリーポッター」シリーズを読み始めた長女。

現在、超はまり中で、暇があれば読んでいます。

そういえば最近、「カラマーゾフの兄弟」のマンガ本が
発売され、非常に売れて好評だと聞きました。

カラマーゾフは、私にとって一番好きな本で
高校生から大学生のころ、私の意識世界や価値観を広げる上で
とても参考になった本です。
だぶん、いままで５回くらい読んでいると思います。

あれだけ緻密な人間描写は、なかなかなありません。

私はマンガも好きで愛読しているマンガもたくさんありますが、
カラマーゾフの原作のあの緻密な内容を
漫画化できているかのかとても心配です。

ただ、ストーリーを知れればそれでいい。
そんなマンガになっていなければいいのですが…。

たとえば大審問官の章がなければ
イワンの深い葛藤を抱えた精神世界が表現されず
彼の人間性がまったく分からないと思います。

その深みを本当にマンガが表現できるかは
非常に難しい気がするのです。

こんど一度、マンガを読んでみたいと思います。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.25(Mon)

果物に目がない長男と長女。あっという間にお皿から消え去って…。

甘くておいしい。
…それって、本当？

子どもって果物が大好き。

夏はスイカや梨や桃やブドウなど
甘くて果汁がたっぷりのものがいっぱいで
何かテーブルの上に乗るとあっという間に
平らげてしまいます。

でも、私はこの、「甘さ＝おいしい」
ということに疑問を感じています。

最近の果物の甘さは、
少し行き過ぎている気がするのです。

あまりにも甘みが強すぎるためか、食べたあと、
しばらく口の中に、まるでお菓子を食べたあとのように
甘ったるさがまとわりつく感じがするときがあります。

これでは、甘み以外にある微妙な味が
味わえなくなってしまうと心配です。

果物もそうですが、
最近の日本人の食べ物のおいしさの基準は
あまいくておいしい。
やわらかくておいしい。
という感じで、すごく単純化しているような気がします。

果物はどんどん品種改良されていき
糖度が高くて、やわらかくて甘いものが
おいしくて高級だとされています。

野菜さえも糖度の高いものがおいしいと好まれます。

煮物や焼き物などの料理のほとんどに
砂糖が甘さの隠し味として使われています。

でも、本当に甘みがおいしさなんでしょうか。

味って、そんなに単純なものなのではなくて
果物なら甘さの中にあるすっぱさだとか、
歯ざわりとか、舌触りとか、香りだとか
五感全体で感じる絶妙で複雑なバランス感覚の上に
おいしさというものがあると思うのです。

私は、市販の料理のほとんどが砂糖の甘みが強すぎて
素材の持つ本来のおいしさが損なわれてしまっていて
何のための料理なのか判らなくなっている気がします。

人間の味覚センサーは、確かに飢えを防ぐために
脂肪や甘みをおいしく感じるようにできていますが
精製された砂糖の単純な甘みに毒されてしまうと
かすかな甘みの奥にある、素材の深い味わいが
まったく消えてしまうことになると思います。

この甘み至上主義が、
もしかしたら糖尿病などの生活習慣病に
つながっているのかもしれません。

味や香り、肌触り、微妙な音など
かすかな違いを感じ取ることが繊細な感覚を養い
自然や人に対してのかすかな変化を微妙に
感じ取れる力を養っていくような気が私はします。

人間が人間として存在するために
何万年もかけて育み磨いてきた五感という
大切な感覚がここ数十年で失われようとしています。

そのセンサーを失ってしまうからこそ
自分のことだけに感覚が集中して
まわりの世界のことに鈍感になっているのかもしれません。

まずは食べ物から
感覚を取り戻すことが必要なのかも…。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.24(Sun)

オリンピックも運動会も、見る者は競技者の真剣さに共感し感動する。

勝つか負けるかではなくて
いかに真剣に集中できるか。

私が田舎から東京に来て、
社会人になって
とても不思議だったことがあります。

多くの現代社会の大人が
お金というものが絡まないと
真剣に何かをできなくなったり
楽しさを感じなくなっているんだ、と。

まず、マージャンの賭け。
私にとって、マージャンなどのゲームは
その遊び自体の奥深さや駆け引きなどを
楽しむために行なうことだったのですが
それがお金をかけてやらないと真剣にできない…。
何でゲームのおもしろさを楽しまないのか不思議でした。

高校野球の賭け。
仕事をしていると、高校野球の賭けの用紙がまわってきました。
じつは、マスコミでも報道しませんが企業では
（なぜならマスコミ自体も賭けをやっているから）
高校野球も優勝校を当てる賭けの対象でした。

高校野球を見て楽しむのではなく
賭けの対象として存在していることに驚きました。

賭けゴルフ。
接待ゴルフは、完全な賭けゴルフです。
大企業であろうと、マスコミであろうと
ほとんどの企業のゴルフコンペが賭けの対象となっていて
純粋なスポーツして存在としていることは稀です。

なんで、ゴルフとしての楽しみだけで
ゴルフをすることができないのでしょうか。

ただ真剣に、それがおもしろいからやる。
自分自身がもっと先に進みたいからやる。
もっと奥深くを探求したいからやる。

そういった好奇心や探究心、向上心からくる
真剣にやることの楽しさを忘れているような気がします。

すべてかお金に置き換えられる社会。

それで本当にいいのでしょうか。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.22(Fri)

桜坂の橋の上で子どもたちが虫網をもって蝉採り。

ゆく夏に考えること。

お盆まで、あれほど暑かった毎日が嘘のように
今日は肌寒いほどの涼しい一日でした。

近所の桜坂では、子どもたちが網をもって集まり
蝉やチョウを捕まえるために走り回っていました。

北京オリンピックで盛り上がった（?）
今年の夏もそろそろ終わりですね。

わが家ではテレビをまったく見ないので
オリンピック選手たちの活躍している姿は
いっさい分からないのですが
多くの人の癒しや励みになったのかと思います。

全力で命を懸けて、何かを成し遂げる姿。
それは見るものに何かを教えてくれます。

でも私は、ただ癒しを得るだけでは
もったいないのではないかと考えます。

現実社会の極限の競争社会のストレスを癒したり
逆に現実社会の中で闘うための励ましとて
外側に癒しの対象を探し求めていたら
いつまでたっても本当の癒しは訪れない気がするからです。

本来なら、自分の現実生活そのもの＝癒し
であることが人間にとって正常なんじゃないかと思います。

現代社会は、
ここが逆さになっているおかしさに
気づかなくてはいけない気がします。

自分の日常生活が非常にストレスフルだから
それを癒したり満たしたりするために
外側に何か癒すものが必要になる。
いい方を換えれば、何かの癒しを得るために
ストレスフルな日常生活を毎日我慢して送っている。

これって、何か変だと思いませんか。

そして、その極度なストレス社会のため
ピリピリとした関係性の中、お互いが傷つけあい、
多くの犯罪や事件、問題が世界中にあふれている。

ほんと、方向が間違っていると思います。

ストレスを生みだす社会の構造自体がおかしいのに
その構造をゼロから考え直そうと問うことはなく
この社会はいかに他者に勝つか＝儲けるか、得をするか
ということを正義として突き進んでいます。

今の大人は、
子どもの顔をきちんと見たことがあるでしょうか。
まわりの家族や友人や、道行く人たちの顔を
しっかりと見たことがあるのでしょうか。

多くの人がつかれきっています。

ストレスでボロボロになりながら
怒りをその顔に溜めながら
深い悩みを抱えながら
または感情さえ失ったかのように能面なりながら
笑い顔さえできないくらい目が死んだようになって
街中に生気のない人たちがあふれています。

子どもたちもそうです。
本来キラキラ輝いているはずの瞳も
いかにも睡眠不足で濁っている子どもがたくさんいます。

それでも、これが現代社会だから…と
自分に鞭を打って毎日頑張っています。

エネルギーを注ぐ方向を間違っていないでしょうか。

同じ命を懸けるのなら、自分の人生を使うのなら
すべての人々、生命が穏やかにゆったりと
平和に暮らしていけるにはどうしたらいいのか…
という部分に使えたらいいのにと思います。

いつか、必ず人は死ぬのですから。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.21(Thu)

住宅街の坂道も、暑い日もひたらすリヤカーで配達するヤマトさん。

近ごろリヤカーの宅急便が
当たり前の風景になってきた

ほぼ毎朝、10時過ぎくらいに
事務所に届く宅急便の荷物。
自転車でひいたリヤカーで配達されます。

配達の人は
「環８と中原街道の駐車禁止の取締りが厳しくて」
という理由からリヤカーに移行しているのとのこと。

たしかにこのあたりの幹線道路は
駐車禁止最重点取り締まり地域らしいので
配達の人たちは、ほんのちょっとの停車も大変らしい。

でも、考えようによっては
地球温暖化防止にもつながるし
排気ガスの減少にもなるし、
住宅街の騒音防止にもなるし
そしてヤマト運輸にしたら
トラックという設備投資もしなくてすむので
いいことなのかもしれません。

現場の人は大変だとは思いますが…。
でも、駐車違反キップを切られるよりもいいのかも。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.20(Wed)

写真は先日の観音崎の海での長女の犬かき。

クロールの息継ぎを
プールで特訓中！

「パパ、今度プールでクロールの息継ぎ教えて」

長女のリクエストで、先日のドッヂボールに続き
今度はふたりでクロールの息継ぎ練習へ。

「じゃあ、ちょっと泳いでみて」

長女の泳ぐ姿を見ていると
息継ぎできない理由が分かりました。

息継ぎしようとして顔を水面から上げた瞬間
顔を出した反対側の水をかく手が止まって
前に進む推進力がなくなったとたん、
バタ足も止まり、水に立ち上がってしまうようです。

たぶん、息が苦しくなるギリギリまで息継ぎせずに泳いで
息継ぎしようと顔を上げた瞬間、限界で止まってしまう…
そんな感じです。

その後、
「息継ぎするときに手を止めずに泳いでごらん」
といったものの、どうしても続けられない。

息継ぎするのが怖いのかもしれません。

次回、一緒に泳いだとき
ちょっと違う方法を試してみようと思います。

水泳もそうですが、どんなものにも呼吸は大切。
息が続かなければ、こと切れてしまいます。

あ、いま分かりました。
息を吸う瞬間にからだの力を抜くことが
恐怖で緊張してできないんじゃないでしょうか。

からだを硬くしたままでは
深い呼吸は絶対にできませんから。

スポーツにも
弛緩と緊張の繰り返しが大事なのですね。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.19(Tue)

毎日のプール通いで、頭から足の指の先まで、全身まっくろ長女。

夏は真っ黒に日焼けして。

日曜、月曜と涼しい日が続いて
夏の暑さもひと段落かと思ったら
今日は再び猛暑がやってきました。

ここ数年、暑さのせいなのか
それとも紫外線を浴びることを避けているのか
夏休みに子どもたちが外で遊んでいる姿を
あまり見かけない気がします。

私が小学生のころは、
夏休みといえば朝はラジオ体操、
午前中は名ばかりの宿題の時間、
お昼ごはんを食べて昼寝をしたあとは
学校のプールに遊びに出かけて…
というのが基本だったきがします。

夏休みの宿題なんてキチンとした記憶はないし
天気カレンダーもつけたことはないし
ただただ遊んでいただけだった記憶があります。

ですから、夏の終わりはいつも真っ黒で
クラスで誰が一番黒いかを競ったものでした。


花火大会の日、晴れるようにと長女が作ったテルテル坊主。

やっぱり、外気温が30年前とは違うのでしょうか。
私が小学生のころは30度を超える日はめったになく
超えた日は、ものすごく暑い日だったという感覚。

それが今では、30度くらいだと驚かず
29度くらいだと逆に涼しく感じるくらいですから
気温感覚がかなり変わっているのかもしれません。

これでは「外で遊びなさい」とは
いえないような気がします。

まっくろな子どもは年々
少なくなっていくのでしょうか。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.17(Sun)

1996年以来、12年も愛用し続けている白金のコーヒーフィルター。

涼しい日曜日は
夏の疲れを癒すのにぴったり。

今日は、とても過ごしやすい日でした。

朝から風が肌寒いくらい涼しくて
今までのうだるような暑さがうそみたいに
気もちのいい一日でした。

たった一日でもこんな日があると
夜、ぐっすりと熟睡できるので
今までたまった夏の疲れが癒されます。

たまたま長女が妹の家に泊まりにいっていて
家の中もとても静かだったので、私もゆったり。
久しぶりにレギュラーコーヒーを淹れ
午後のひとときをのんびり過ごしました。

そうそう、わが家はもうすでに12年間
まったくペーパーフィルターを使っていません。

白金でコーティングされた金属製の
コーヒーフィルター（たぶん外国製）を
1996年以来、ずっと使い続けているからです。

もちろんプラスチック部分も耐熱のある
環境ホルモンなどが溶け出さない素材で
コーヒーの味にもまったく影響がありません。

逆に、このフィルターで淹れると
コーヒーがとってもまろやかになって
ほんと、美味しいから不思議です。

最近は、コーヒー自体を滅多に飲まないのですが
飲む場合は夏でもホットコーヒーが一番。

やっぱり、香りが違いますから。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.16(Sat)

どこからか突然やってきた犬も一緒に海でひと泳ぎ。

誰に習ったわけでもなく
上手に犬かきで泳ぐ犬。

子どもたちが服のまま泳いでいたら
犬が岩の上からジャンプしてダイブ。
海に飛び入り参加してきました。

たぶん、犬は泳ぎを誰にも習わずに
自然に泳ぐことができるのだと思います。
生存のための本能の一つとして。

人間以外の動物は、生き残るために
多くの能力が学ばなくとも自然に備わっていますが
人間は、本能だけでは絶対に生き残れません。

生まれてから数年間は、
親や大人たちのサポートがあって
はじめて生きる残ることができます。

周囲の愛があってはじめて生きられるのです

どうして人間は、自分ひとりで生きられるまで
長い年月が必要なのでしょうか。

なぜ、ほかの動物と同じように
すぐに自立できるようにならないのでしょうか。

きっと、ここに人間が人間として存在する
大きな意味があるんじゃないかと思います。

育てられる側にも
育てる側にも
大きな意味が隠されていると思うのです。


本場の犬かきはさすがに上手。すいすい進む。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.15(Fri)

夏合宿が終わって、ふたたび海へ。結局、服を着たまま全身ずぶ濡れ。

ねえ、服のまま海に入ってもいい？

シュタイナーの一泊二日の夏合宿は
昼過ぎに終わって現地で解散しました。

観音崎という目の前に海がある場所ですから
当然、子どもたちは「海に寄っていこう？」となって
「じゃあ、ちょっとだけだよ」と約束して
すぐ近くのビーチに立ち寄りました。

合宿では水着を使わなかったので
水着をもってこなかったため最初は仕方なく
足だけ海に入って遊んでいたのですが
海の中で泳いでいる人たちの楽しそうな様子を見て
「ねえ、服のまま海に入っていい？」
「びしょぬれのまま、自動車に乗れないよ」
「大丈夫、着替えがあるから」
「じゃあ、入っていいよ」


沖縄で買った「島唄」Ｔシャツを着て、最初は遊んでいたが…。

許しを得た、長女と従兄弟二人の三人は
上着のシャツを脱いで、勢いよく海へ。


服を着たまま犬かき。超ご満悦の笑顔の二人。

たまには、いいでしょ。
こういうのも。

…でも、困ったことに
観音崎の海岸にはシャワーがない。

仕方がないので服だけ着替えて
塩まみれのまま帰ってきました（笑）

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.14(Thu)

岩と岩との間の小さな浜辺には海からいろんなものが打ち上げられる。

何にもいらない。
海は遊びの宝庫。

お盆休みの二日間、
シュタイナー教育の会の夏合宿に参加しましたが
集合場所に早く着きすぎたため、１時間半くらい
浜辺や岩場で長女と従兄弟で磯あそびをしました。

まだ、観光客もほとんど来ていない時間帯だったので
磯まわりは、誰の手もついていないきれいな状態。

浜には、いろいろな海のものが
打ち上げられていました。

昆布やワカメ、天草などの海草や
きれいな貝殻や石のかけらなどのなか
子どもたちはクラゲを発見。

最初、棒でつついて感触を確かめたあと
棒にさして収穫物を持って走り回りだしました。


等間隔に並んだ木の杭？　まるでストーンサークルのよう。

現代社会の楽しみ方は
何か遊ぶ目的があって、
そのための道具があって
そして遊び方まで提示されていて…
本来、自由自在にその場その場で創りだす遊びさえ、
みんな同じになってきている気がします。

でも、もしかしたら子どもにとって
マニュアルは必要ないのかもしれません。

何にもなくても、海という自然があれば
その場で自分たちで遊びを発見できます。

逆に、何もないからこそ、
そこから楽しむ方法を生み出すことが
できるんじゃないかと思います。

もし、いつでも大人が遊びを提供してしまったら
その創造性や好奇心の芽を
摘み取ってしまうことにつながるのかもしれません。


打ち上げられたクラゲを木の棒にさして、大喜びする長女。

小さな子どもにとって、遊びこそ
好奇心を育み、創造力を広げる
最大の機会なのだと思います。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.11(Mon)

さくら坂を歩いていると樹上から蝉の大合唱が…。

残暑を告げるセミの声。

まだまだ暑い日が続きますが
暦の上では立秋が過ぎて、もう秋です。

近所の桜坂では、朝早くから
セミたちが大合唱をしています。
どこから聞こえるのだろうと
桜の木の幹をよく見てみると
アブラゼミやミンミンゼミがとまっています。

先日、桜坂に架かる橋を歩いていたら
セミが私の顔に激突したあと
近くの枝にとまることもありました。

でも、蝉採りをしている子どもたちの姿を
見かけることはめったにありません。

私が小さいころは、虫網を持ち出して
セミやチョウやカブトムシなどを捕まえに
朝早くから出かけたものでした。

いまや昆虫は採集するものではなくて
ペットショップやデパート、ホームセンターなどで
お金を出して買うものになってしまったのでしょうか。

明日から、一泊二日で子どもと一緒に
シュタイナー教育の会の夏合宿で海に。

さて、どんな体験ができるのか…
楽しみです。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.10(Sun)

近くの御嶽神社での夏まつり。一日目が盆踊りで、二日目が阿波踊り。

どっちが表で、どっちが裏？

きのう、お盆休みの時期の東京が好きだ
ということを書きましたが、その続きを。

休みの時期、つまり仕事が絡まないとき
人間って、ほんとうに素敵な存在なんだと
実感することがあります。

仕事＝ビジネスの社会は
すべてが損得をベースに営まれています。
当たり前のことですが、企業は利潤を得て
初めて存続することができるからです。

でも、そこから一歩はなれて一個人になったとき
人間って、じつは「なんてやさしいんだろう」と
思える瞬間がたくさんあります。

それが仕事から離れた、夏休みモードの期間です。

この本音と建前、裏と表の世界が
もっともっと近づいたら…
ずっとずっと穏やかな世界に変わると思うのです。

どちらが表で、どちらが裏か…。
それは人それぞれですが。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.09(Sat)

店の前に飾られたダークベルグデイジー。

空気が穏やかさを取り戻して…。

暑さも少しゆるんで、世の中はお盆休みへ。
日中の気温は相変わらず30度を超えますが
それでも、風が涼しくて昨日までとちょっと違う。

じつは、お盆の東京って、私はすごく好きです。

しずかで、ゆったりとしていて
心なしか空気もやさしく穏やかな感じがします。

いつもピリピリと緊張感が張りつめている東京の空気が
この期間だけは、ゆるんで、命を取り戻したかのよう。

町をすれ違う人たちの顔もどことなく朗らかで
ふだんの怒り気味の表情が嘘のようです。

たぶん、みんな毎日すごく無理をしているんだと思います。
でも、この期間だけは、そんな競争社会を一時だけ忘れ
本来の自分のリズムに戻れる大事な休息のときなのかもしれません。

できることなら、それが一時だけではなく
いつでも穏やかな空気が続いてくれたなら…。

たった10日間の穏やかさを得るために
それ以外の毎日を犠牲にしている社会。

とっても、もったいない気がします。

いつでも夏休みモードの社会。
私は素敵だと思うのですが…。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.08(Fri)

最近、回転するものの中でも、特に電車にはまっている長男。

散歩すると、電車に超反応。
家でも木の電車にはまり中

日中、事務所にいることに飽き飽きした長男を
散歩に連れ出すと、焦げるような暑さの毎日。

なるべく日影を探して歩くようにしていますが
それでも、アスファルトの照り返しはきついです。

すでに東京の夏は、温帯のものではなく
亜熱帯といってもよさそうです。
何しろ夏の日中の最高気温は、
沖縄より東京のほうが高いのですから。

それでも長男は、やっぱり外に出るのが好きで
私の忙しさとは関係なく、
袖を引っ張って外へと誘います。

その散歩ルートはすでに決まっています。

最近のお気に入りは、
お魚コースと電車コースです。


ブリオシリーズでは、デイジーが一番のお気に入り。

時間がないときは、
近くのお宅の池に飼われている
錦鯉を見に行く、お手軽コース。

そして、電車コースは
隣の駅の雪が谷大塚まで電車を見に行く
（ベビーカーが必需品ですが…）長距離コースです。

散歩の途中、ビルの谷間から
電車が見える場所が何カ所かあって
そこに来るたびに長男は指差して
私に電車の存在を知らせます。

長女は、ここまで電車好きではなかったので
子どもの性格や好みは、人それぞれだと痛感。
何が好みを決めるのか不思議です。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.06(Wed)

ISO1000 1/13 F1.4 +2/3。暗がりの中、フェンスの上を歩く猫。

夜の私道には猫がいっぱい。
温暖化のためマンホールの上で夕涼み？

深夜、仕事を終えて、事務所から自宅へ
私道を歩いて帰る途中、たくさんの猫にあいます。

ヒートアイランド＆温暖化の影響で
夜中になっても気温がさがらない都内では
動物たちも体温調節が大変そう。

猫たちは、マンホールのフタの上や
自動車の屋根の上、コンクリートの上など
少しでもひんやりと涼しいところを探して
自分のテリトリーにして毎夜、休んでいる様子。

最初のうちは、すれ違う前に
私の存在に気づくとサーッと
猫たちは走り去ってしまったのですが
最近は、隣を通っても逃げる風でもなく
ドテーッと地面に腹ばいになって休んだまま。

私が通るたびにいちいち逃げているより、
涼んでいたほうが極楽なんでしょうか。

本来なら、猫にしても犬にしても動物たちは
暑いときや、体調が悪いときは
土の上に腹ばいになってじっとして
体力の消耗を防ぐように休むのですが
都内では、いい土が残っているところなんてめったになく
住宅街もアスファルトやコンクリートに覆われています。

仕方がないので、彼らも土の上ではなく
マンホールの上に休むしかないのでしょうか。

きのうの下水道の増水事故にしても
都市災害と気候変動による自然災害は
私たちのライフスタイルの在り方について
再考を促しているのだと思います。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.05(Tue)

キャップを顔にかぶせたら、まるで覆面レスラー。

横ふりから、縦ふりのうなづきへ。

最近、急に首の横ふりから
縦ふりができるようになった長男。

これまで、「～しようね」とか、「～しましょ」とか
「～してみる？」と聞くと、ことごとく首を横に振って
「ううん」とゼスチャーしていたのですが
きょう、「うんうんうん」と首を縦に振って
質問にうなづくようになりました。

首の構造が、縦ふりより横ふりのほうが簡単で
ただ単に、これまで縦ふりができなかったのか
それとも拒絶の身振りだったのか…。

うなづくというのは、
ものすごく肯定的なボディランケージで
取材のときなどでも、相手の話に対して
「私はきちんと聞いていますよ」「理解していますよ」
というメッセージをこめて、うなづいて相槌を打つわけですが
もしかしたら、あんまり家では相槌を打つことを
会話の中でしてこなかったのかな…と反省しています。

たしかに、「これをやってはいけないよ」
という意味で、首を振るシーンが多かったような…。

子どもは人まね小猿ですから…（笑）。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.04(Mon)

わが家唯一の冷房器具、扇風機に向かって大きく口を開けて、「あ～」。

じっとしていても、汗が滴り落ちる中、
扇風機に向かって「あ～」とさけぶ長男。

子どものころ、誰もが一度はやった経験が
あるんじゃないかと思うのが
回転する扇風機に向かっての「あ～」。

声が、扇風機の回転にぶつかって
出した声が震えて「あ゛～あ゛～」と
微妙に濁音になるのがおもしろくって
何度も何度も遊んだ経験があります。

長男も、最近この遊びに夢中。

周りにいる大人の耳が痛くなるまでやり続けます。

そう、そういえば長男は、回転するものが大好きです。

扇風機、換気扇、エアコンの室外機、
自動車のタイヤ、電車の車輪、風車、時計の針、
納豆のついた箸をくるくる回すこと…。

とにかく回っているものを発見すると
「あー」と大声を出して指差します。

その発見能力の高さはものすごくて
ふだん私が気にも留めないようなものの
回転を見つけて、私に指差して教えてくれるのです。

超おもしろいです。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.03(Sun)

植物にとって水は大切。定期的に水をあげないと枯れてしまう。

みなさんは、自分自身に
家族に、子どもたちに水を
あげていますか。

夏の暑い時期、雨もめったに降らず
事務所や庭の植物たちは
すぐにカラカラになってしまいます。

地植えのものは、けっこう大丈夫なんですが
鉢植えの植物たちは朝に水をあげても
夕方には土がカラカラに乾いて、
葉っぱもだらんと萎れてしまうものも…。

もちろん、過保護はいけなくて
水をあげすぎることで根腐れを起こしてしまうし
適度な乾燥によるストレスも耐久力を高め
植物の成長には非常に大切なことなので
そのバランスが非常に大切になります。

それは自分も同じ。

私自身のことを振り返ると
「ちょっと水という滋養を与えていなさすぎかな」
という感じもします。

ついつい、極限までストレスを溜めて頑張ってしまって
からだも心もボロボロ状態まで引っ張ってしまいがちです。

適度な休息をとりながらやればいいんだけれど
なかなかそれがデキなくて…困っています。

自分に対してしていることは
じつは他者にもしていることだったりもします。

自分がやっているのだから…と
ついついまわりの人たちにも同じことを求めてしまい
まわり中が極度のストレス状態になることも。

たぶん、私の場合は、家族やスタッフに
極度のストレスを強いている場合が
あるんじゃないかと思っています。

でも、やっぱり人も水がないと
いつかは枯れて、ポキッといってしまいます。

自分にも、まわりにも
休息といたわり、感謝という水を。

（ヨシダヤスアキ）

2008.08.01(Fri)

光の玉がふわふわ舞うようなライトアップの写真。

穏やかな新月＆日食の夜。

きょう、８月１日は、新月＆日食でした。

思ったほど蒸し暑くなく、
窓を開けていると風が心地いい夜です。

もし、エアコンをつけていらっしゃったら
ちょっと止めて、自然の風を感じてみませんか。

外界からシャツとアウトされていた体が
窓を開けた瞬間に、すーっと広がった感じがして
心もからだも開いていく感じがするはずです。

そして深呼吸。
さまざまな音や香り、湿度が感じられます。

（ヨシダヤスアキ）