2011.02.02(Wed)

シュタイナーの濡らし絵で描かれたスイレン。
自己表現の本質的な意味って?先週末に、家族で、娘が通っている
水彩教室の100人展を観に行ってきました。
会場はループ状の円環になっていて、
円環の回廊を一周して絵が見られるように
小1から小6までの子どもの絵と
大人の絵、先生の絵が飾られていました。
一周して絵を眺めてみて、
絵って何のためのものなんだろう?
と、ものすごく考えさせられました。
大人の絵より、そして先生の絵より
子どもの絵のほうに惹きつけられたのです。
なぜなら、子どもの絵のほうが
見ていてエネルギーを感じるからです。
とっても繊細で、ピュアでありながら
ものすごい力強さが絵から発せられている
そんな感じを受けました。
しかも、学年が小さければ小さいほど
そのエネルギーは高かった気がします。
絵を作品という観点から見れば
当然、先生の絵のほうが素晴らしいのですが
絵のもつ総合的な力強さで言うと
子どものほうが圧倒していると思いました。
なぜなのでしょうか。
きっと、
子どもの純粋で、無邪気で、無垢な心が
そのまま絵となっているからだと思います。
大人と違って、うまく見せようとか
ほかの人と違う個性を表現したいとか
人から認められたいとか
……そういう欲やエゴがまったくなく
感じるまま、受け取ったままを
描いているからなんじゃないかと思います。
でも、そう考えたとき、
疑問が浮かびました。
もしそうだとしたら、
絵は何のために描くのかと。
大人ではなく、子どもが描いたほうがいいじゃないか。
絵を描くためのテクニックや経験、知恵は何のためにあるのか。
そんな疑問が浮かんだのです。
(続きは次回の更新で)
>EntryTime at 2011/02/02 11:41<