2008.01.29(Tue)
感謝をこめて。
こんにちは。
ナチュラルスタイル編集長の吉田泰章です。
いつもナチュラルスタイル・カフェを読んでいただいて
心より感謝申し上げます。
先日1月10日に、雑誌「ナチュラルスタイル」を
しばらくお休みさせていただくご案内をしましたが
その際は、急なお知らせだったため
きちんとした休刊のご挨拶と経緯をお伝えできなくて
本当に申しわけなく思っています。
この場をお借りして、改めまして。
ナチュラルスタイルは、今から約1年前
「本当に世の中は今のままでいいのだろうか」
「未来の子どもや地球に対して、いったい何ができるだろう」
「私の今までの経験を生かす、一番いい方法って何だろう」
と考え抜いた末、
自ら出版社を立ち上げて、発行を決意した雑誌です。
あくまで、私一人の思いからスタートした、
しかも個人商店に近い形の本当に小さな出版社です。
当然、大きな資本力があるわけではないですから、
大企業とは体力的に比べるまでもありません。
でも、本作りに関してはいっさいの妥協をしませんでした。
逆に大手の月刊誌ではできないことやりたいと思っていました。
これまでの消費優先の商業主義的な月刊誌の作り方ではなくて
(ナチュラルスタイルもいちおう商業雑誌なので矛盾しますが…笑)、
一人ひとりの個人の幸せ
家族などのコミュニティの幸せ
国や社会としての幸せ
世界や地球全体の幸せ
そして、あらゆる生命の幸せ
…をどうしたら実現できるのかを問いながら
さまざまな形で具体的なライフスタイルを提案・発信してきました。
衣食住全般にわたる日々の暮らしについて、
見た目だけのナチュラルやエコ、ロハスではなく、
その奥には、必ず
「本当に大切なものって、いったい何なの?」
という問いを内包するつくり込みをして
読まれた方々と一緒に考える媒体にしたいと思っていました。
ある意味、現代の消費最優先社会への
(無謀な)挑戦でもあったのですが(笑)
さすがに個人の力では、経済的な限界がありました。
もっと、しっかり何年間かの出版計画を綿密に立て
ビジネス的な要素を最初から取り入れていれば
もしかしたら、もう少しうまく回ったかもしれませんが、
なにぶん、きちんと計画するのが苦手ですので…(笑)。
私としては、何とか休刊せずに
「ナチュラルスタイル」を出し続けたいと思い、
最後の最後まで検討を重ねたのですが、
力がおよばす、
断腸の思いで今回の休刊を決めました。
雑誌の発売を心待ちにしてくださっていた皆さん
本当にごめんなさい。
でも、私にとってこの経験は、本当に人生の宝物です。
現在、定期購読をしてくださっていた方々へ
残金のご返金をさせていただいている最中ですが
「いつまでも復活を心待ちにしています」
「再びナチュラルスタイルを読めるのを楽しみにしています」
…など、温かいメッセージやメールをたくさんいただいて、
ありがたくて、うれしくて、
本当に雑誌を出し続けてよかった、と
思わず涙がこみ上げてきそうです。
私にとってナチュラルスタイルは
私自身も目指しているライフスタイルであり、
ライフワークでもあります。
ですから、これで終わりというわけではなく、
新たな可能性を目指して
もう一度チャレンジしていくつもりです。
やっぱり、
世の中が今のままでいいわけがなくて
誰も誰かを傷つけたり、殺しあったりすることなく
無理な差別や競争や搾取や戦争をすることもなく
その人が生まれもった本質をそのままに
日々を生き、暮らすことができたら…。
それが人類全体の願いであったなら。
ナチュラルスタイル編集長 吉田泰章
追伸
あ、これでサヨナラじゃないですから。
ブログ、ホームページ、なっちゅは
これまでどおり続けていきますので…(笑)。
>EntryTime at 2008/01/29 20:23<