2008.01.30(Wed)
いい天気って、どんな天気だろう。

子育ては気づきのヒント。EOS40D+EF50mmf1.4 ISO200 F2.0 1/250 +2/3
長女の幼稚園の親子面談をふと思い出しました。
その幼稚園は、シュタイナー教育を取り入れていて、
園に入った瞬間に、からだの緊張がゆるむような
とっても温かな空間をもった
笑顔が素敵な先生たちにつつまれた幼稚園でした。
その面接で、理事長先生から質問されました。
たしかこんな内容だったと思います。
「子どもと暮らしていて、一番よかったことって何ですか」
……………………………………………………
雨が降っていた日のこと。
娘が外を見ながら
『きょうもいい天気だねえ』
と、私に言いました。
一瞬、私は
『えっ、きょうは雨だから、いい天気じゃないよ』
と答えそうになったのですが、
はっ、と気づきました。
そういえば、雨が降ったからって天気が悪いわけじゃない。
逆に、雨が恵みのときだってある。
なのに、何で雨が悪いと決めつけてしまっているのだろう、と。
娘のおかげで、どんな物事も違う側面から見れば
まったく逆の答えが出てくることもあるんだ
ということに具体的に気がつき、腑に落ちました。
『そうだね。ほんと、いい天気だね』
私は何もなかったかのように
普通に娘にこたえました。
……………………………………………………
というような経験をしたことを面接で話しました。
私たちは、
つい自分たちの人生経験や社会的常識という価値観から
日々起こる出来事や、人や、ものや、あり方や、仕組みを
何も考えずに「いい・悪い」と
自動的に判断してしまっているんだと思います。
でもそれは、ある側面から見た
ひとつの価値観に基づいた
ものの見方でしかないのだと思います。
じつは、子どもとの生活にはこのようなヒントが
そこらじゅうに散りばめられていて
「あっ、そうか、そういうことってあるよね」
という新たな気づきの連続なのです。
ついつい、自分のルールを押し付けてしまいそうになりますが
無邪気な子どもたちから教えられることが多いのも
子育ての楽しみのひとつかもしれませんね。
(ヨシダヤスアキ)
>EntryTime at 2008/01/30 21:32<