2008.02.11(Mon)
お祭りに行く幸せな気もちって
いったいどこから来るのだろう。

近所のお稲荷さんの「初午祭」の獅子舞と長男。

町内会の人たちが力をあわせ、お餅つき。
ふだんは、ときどき、子どもが数人遊んでいるくらいで
とっても静かな、お稲荷さんの隣の児童公園。
滑り台があって、ブランコがあって、砂場があって、
そして、鉄棒があるだけの本当に小さなポッケのような場所。
でも、一年に一度、初午祭の日だけは賑やかに。
町内のお年寄りたちが朝から集まって、
お餅つき、お囃子、獅子舞に
焼きそば、クジ引きゲーム、ぬり絵…と
小さな広場が子どもたちでギュウギュウに。
どこに、こんなに子どもがいたんだろう。
と、ビックリするくらいの子どもと親たちが集ってきて
それを支えるお年寄りとで賑わいを見せるのです。
このときの空間がもつ、
おだやかな世界がとっても好きです。
誰もが、お互いを楽しませようという気もちがいっぱいで、
お互いがお互いの幸せを願っているのが伝わってきて、
子どもたちを平和に見守っている大人たちの気配りが素敵で、
人間がもっている、やさしさが本当に実感できます。

もち米を蒸す蒸気も、とても心地よく…。
ほんと、いいなあ、こういう小さなお祭りって。
顔と顔、心と心が見えている関係って。
日本人の、こういう小さな幸せの空気感が
どうして、もっと大きな社会に伝わらないんだろう。
みんな、個人個人はとっても素敵な人たちで
お互いが幸せになることを願っているのに
企業や社会全体、国、そして世界となったときには
なぜ、そこに心がなくなってしまうのでしょうか。
それは、やっぱり損得計算とか勝ち負けが
この空間には存在しないからなのかもしれません。
善意や思いやりによってできた場だからなのかもしれません。
もし、この小さな幸せをつくり出す気もちを
そのまま世界に広げていくことができたら。
初午祭の願いに寄せて…。
(ヨシダヤスアキ)
>EntryTime at 2008/02/11 00:42<