2008.02.23(Sat)
歩道での人とのすれ違いと同じ?
イージス艦と漁船の衝突事故。
この前、歩道でのすれ違い実験のことを書きました。
向こうから集団で歩いてくる人たちとすれ違うときに、
こちらが一人の場合、はたして相手はよけてくれるのだろうか、と。
実験の結果、相手の人数が多ければ多いほど
すれ違いのときよけてくれることが少なかった…
という結果が出て、とても悲しかったことを書きました。
もしかしたら、この現象って、
今回のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故にも
当てはまるのかもしれないと思いました。
「自分たちのほうが強くて大きいから、弱い相手がよけるのが当然」
という、強い側の集団心理みたいな思いがあったんじゃないか…と。
人間の心理として、自分より強い集団に接するとき
多くの場合は、弱い側が先に一歩引いてしまうので
それに慣れてしまうと、強い側は自分からは次第によけなくなって
「相手がよけるのが当然」となってしまい、
自らよけることが少なくなってしまうのだと思います。
そして、どんどん傲慢になっていくのだと思います。
本来なら、大きかったり、集団だったり、強い側が
弱者や小さいもの、数の少ないものをケアし守るために
自ら率先して身を引くのが愛情であり
相手への尊敬なんじゃないかと思います。
それは大人が、子どもや赤ちゃんをケアして
見守ってあげるのと似ている気がします。
そのような謙虚さというか気配りがあったら
自分がよけなくても相手がよけてくれる…
という過信や驕りは、絶対に起こらない思うのです。
それが生命が本来的にもっている
「美意識」なんじゃいかなと感じました。
(ヨシダヤスアキ)
>EntryTime at 2008/02/23 23:18<