2008.04.02(Wed)

かもの優雅さは、水面下のもがきから。人生も同じ。
人間の本質的な美意識が必要とされる
美意識というものが、人生を美しく形づくり
世の中や環境を美しくデザインしていく
もとになるのかもしれない。
きょう、六郷用水を散歩したとき
さくらの花びらをかき分けながら
すーっと優雅に泳ぐカモを見て思いました。
カモは一見、なんの努力もなしに
まるですべるように水面を移動していますが
その下では、水掻きによるたゆまない努力がありますよね。
本当の美しさというのは、
その奥にある壮絶な葛藤や努力がまったく見えないからこそ
見るものに「美」を感じさせるのかもしれない。
今、日本の多くのものに美を感じないのは
「見えない努力」をいかにしてなくし、
楽して成功したり、お金をもうけたり
ダイエットや仕事を成し遂げたり…という
ものすごく上っ面だけで、薄っぺらなものが増えたため
本来の美が感じられなくなっているのかもしれない。
そういうスタンスで何事にも接していると
当然、人生自体にも美意識が感じられなくなるし
この世界をどのようにデザインしていくのか
という根本的な思考にもまったく美が感じられなくなると思います。
ただ楽をして、生き残るためだけに生きている。
世界のデザインに対して、
自分の人生のデザインに対して
もし何の美意識ももたずに生きたいるとしたら
その結果として生じるこの世界の環境は
いいものになっていくはずがないのは当然です。
きっと、どのように自分をデザインしていくかという美意識が
世界と自分をつなぐ軸になるんじゃないかと思います。
(ヨシダヤスアキ)
>EntryTime at 2008/04/02 22:09<