2008.09.19(Fri)

人と人がお互いに肩をずらせなければすれ違えないような細い路地。
袖すり合うも他生の縁
事務所に行くために毎日通る道は
まさしく「袖すり合うも他生の縁」というような
細い路地なのですが、けっこう人がすれ違います。
「袖すり合うも他生の縁」の表記は
私は勘違いして覚えていたのですが
「多少」ではなく「他生」が正しいということで
「袖をすれ違うくらいの縁が多かれ少なかれあるのだから
それを大切にしなさい」ということではないのですね。
「そのようなささいな出会いも決して偶然ではなくて
他の生=前世での縁があったから今出会ったのだ。
だからどんなに小さな出会いや偶然に思えても
その縁を大切にしなさい」という仏教的なことわざだったのです。
知らないということは、怖いことです。
でも、このくらい細い路地ですれ違うと
お互いまったく見知らぬ同士でもどちらからともなく
「こんにちは」と
自然に挨拶するようになるから
とても不思議です。
顔が見える近しい関係というのは
とても大切なのかもしれません。
それが今ある多くのウソで固められた
食などの問題を解く鍵かもしれません。
商品や仕事を通してつながっている関係こそ
「袖すり合うも他生の縁」
といえるんじゃないかと思います。
お互いにとって生きるために大切な
「お金」と「もの」というものを通して
つながっているのですから。
(ヨシダヤスアキ)
>EntryTime at 2008/09/19 06:15<