2008.12.09(Tue)

(上毛新聞2008年8月17日付け「オピニオン21」に寄稿した記事より)
2008上毛新聞への寄稿記事より④
自販機って、そんなに必要?
いま、地球温暖化対策のひとつして、
「コンビニの24時間営業を見直す」
という意見が議論に上っています。
夜中にコンビニを利用する人数は
昼間に比べ数が限られているので、
実行すれば少しは消費電力の低減に
つながるかもしれません。
でもその前に、
自動販売機の設置を減らすことのほうが、
温暖化対策から考えると有効です。
2007年のデータでは、
冷却と保温に大量の電気を使う
飲料用自販機の消費電力は、
1台あり年間1620キロワット時で、
一般家庭の年間使用量の5.4カ月分に相当。
つまり、自販機2台あるだけで、
およそ1軒分の電気が使われているのです。
現在、この飲料用自販機は全国に約264万台あって、
年間で合計44億キロワット時の電力を消費。
それは122万世帯分の消費電力と同じで、
じつは、ものすごい消費量です。
日本の世帯数が現在4900万世帯ですから、
総世帯の電力消費の2.5%分くらいを
飲料用の自販機だけで使っている計算です。
はたして、自動販売機はこんなにも必要でしょうか。
たしかに年間で2兆8000億円の売り上げ規模
(国民一人当たり年間2万3000円の消費)を誇る
自販機をすぐなくすことはむずかしいかもしれません。
でも、生駒市が2008年の春、
「公共施設から自動販売機を撤去する」と宣言したように、
お店で飲料を買うようにしたり、
出かけるときは水筒をもち歩くなどして、
一人ひとりが自分のライフスタイルを見直せば、
本当に必要な場所以外の設置を
減らすことは可能なだと思います。
街や観光地、自然の美観の上でも
自販機はないほうが、ものすごく美しいですし。
ちなみ私は、ドリンクの自販機で何かを買のは
年に1回あるかないか、という感じで
ほとんど使うことはありません。
*上毛新聞2008年8月17日付け「オピニオン21」に
寄稿した記事をそのまま転載していますので、
若干、時事的にづれを感じるかもしれません。
(ヨシダヤスアキ)
>EntryTime at 2008/12/09 23:50<