2009.04.16(Thu)
あたり前の家ネットワークがはじめた
「小さな家」づくりに見た未来の日本
先日、あたり前の家ネットワークが主催した
「小さな家」の勉強会に参加してきました。
当日は、講師を建築家の伊礼智さん
東京近郊で伊礼さんとともに
小さな家を多数手がける田中工務店さん
そして新建ハウジングの編集長が務めました。
「ウサギ小屋」といわれた日本の住宅も
いまやアメリカに次ぐ世界第2位の
床面積を誇るのだということです。
大きいことがいいことだと、戦後
日本経済は住宅産業も含めて
拡大、拡大へと突き進んできました。
しかし、時代は自動車をはじめ、ダウンサイジング
スケールダウンの道しかないことを示しています。
小さな家のコンセプトは、小さいから
省資源で環境にやさしくローコスト。
だからエコロジーの現代にピッタリというだけの
無機質な家づくりではないようです。
日本人がもっていた侘び、さび
引き算の暮らしの美徳や美しさを
現代に再現した住まい方ともいえそうです。
「あっらいいいな」を継ぎ足していくのではなく
「本当に必要なもの」
「自分の暮らしに大切なもの」
「どんな住まい方をしたいか」
「どんな生き方をしたいか」
という、住まい手それぞれの美意識を投影する
自分の意識、手足、身体の延長線みたいな
そんな血肉の通った家のことなんじゃないかと
思いました。
高品質でありながら、リーズナブルで
必要最小限の大きさや形が「美」である。
そんな時代になったのだと思います。
今後の展開がとても楽しみです。
→「あたり前の家」ネットワーク
(ヨシダヤスアキ)
>EntryTime at 2009/04/16 23:18<