2009.11.08(Sun)

簡単だけを追い求めていくと…
先日、新聞を読んでいたら
醤油の消費量がどんどん減っているという。
食の洋風化とか、減塩ということではなく
文化としての醤油の使用が少なくなっているのだそう。
どういうことかというと、
醤油を使って、自宅でいろいろな味を作るのではなく
最初から、出汁入り醤油、蕎麦やうどんのタレ
刺身用の醤油、お吸い物用のタレ…
というように醤油ベースの味付けされたものを
最初から購入して使うのが主流となって
出汁をとって醤油からその家オリジナルの味をつくるということが
どんどん少なくなっているのでそうです。
たしかに、共働きで忙しくて、子育てで忙しくて
タレを自分で作っている時間がないのかもしれない。
親から、代々伝わるタレを教わってないのかもしれない。
でも、どこか悲しいし、寂しい気がします。
外に出れば外食は味の濃い、
メリハリを利かせた画一化された味です。
市販の調味料入りのタレも
メーカーが作った画一化された味です。
天然の旨味成分である
グルタミン酸ナトリウムが豊富な納豆にさえ、
なぜか化学調味料入りの専用のタレがついています。
もしかしたら濃い刺激の味に、
子どものころから慣れ親しんでるため
味覚が麻痺してしまっている人がたくさんいるのでしょうか。
簡単や便利さ、効率ばかりを追い求めていくと
どんどん個性やオリジナリティ、創造性が
失われていくようで…寂しい気がします。
ゆとり。
こんな経済状況下だからこそ
今の日本にとても大切なことだと思いました。
(ヨシダヤスアキ)
>EntryTime at 2009/11/08 21:07<